宮澤清六がつなぐ宮沢賢治と宮崎駿
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出典:wikipedia 出典:asahi.com
宮崎駿さんの宮沢賢治好きは有名ですね。
映画『千と千尋の神隠し』で千尋が銭婆のところに行く汽車のシーンはまさに宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』。
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『千と千尋の神隠し』で汽車を乗り降りする乗客や、座席に座っている乗客をみるとみんな黒い影ですね。
出典:twipple.jp
あのシーン、ちょうど『銀河鉄道の夜』の汽車の中のシーンでタイタニック号の沈没で亡くなってしまった裕福な家族が乗っている描写があるのですがそれを彷彿させます。
また映画『天空の城ラピュタ』でシータたちがトムじいさんに出会う洞窟のシーン。
明かりをけすと洞窟一面がきらきらと飛行石で青く輝きます。『銀河鉄道の夜』の世界に身をおいているかのようです。
賢治の鉱物好きも良く知られています。
童話『楢ノ木大学士の野宿』は楢ノ木大学士がオパール探しを依頼され、旅に出た先で野宿をする話です。ひっそりとした夜に鉱物同士の問答が始まります。
宮沢賢治の弟、宮澤清六
これら宮沢賢治の作品を世に送り出し、賢治の研究者に惜しみなく協力したのが、賢治の一番の理解者、故・宮澤清六さんです。ゴッホとその弟テオみたいですよね。
清六は数学を勉強していましたが、賢治の影響も大きく、科学にも精通していたようで、SF作品が大好きだったようです。熱狂的な『未来少年コナン』のファンだったとか。
えっ?『未来少年コナン』?
そうなんです。『未来少年コナン』は宮崎駿監督の初期作品です。なんだか興味深い話です。清六は2001年に97歳でお亡くなりになっていますが、『天空の城ラピュタ』とかも好きだったのではないかなぁとひそかに思っています。
宮沢兄弟と宮崎駿がつながるファンタジー
賢治が物語を描き、清六が本にして、宮崎監督が影響を受けて、、作品を描き、それを熱心に見る清六。
もちろん宮沢賢治と宮崎監督の作品の世界観は異なります。宮崎監督が影響を受けた人物も賢治一人ではありません。でも清六には感じるものがあったのかもしれません。
宮沢賢治が弟・清六と宮崎監督をつなげています。