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雛人形の並べ方・飾り方は地方で違う!京都はどっち?新式と古式とは

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三寒四温という言葉があります。寒いなりにもほのかに春の季節が感じられるようになりました。雛祭りも間近ですね。今の季節、地域ごとに雛めぐりや梅花祭などが催されていますね。

お雛様、もう飾られていますか?ケース入りだとそのまま箱から出して飾るだけなんですが、1つ1つ配置していくタイプのお雛様だと並べ方って忘れてしまいそうですよね。

 

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新式と古式

お雛様の配置には地域性があります。新式の配置を行なっている地域と古くからの配置を行なっている地域です。京都をはじめとする関西地方は後者で古式の配置をおこなっています。新式は向って左が男雛、向って右が女雛です。古式では向って右が男雛、向って左が女雛の配置になるようです。陰陽説の考え方を元に配置が決められたようですが、文明開化、あるいは昭和天皇の即位のときに西洋文化に習って新式の配置になったと言われています。

 

 

「左近の桜、右近の橘」

男雛と女雛の並びも人形から見てなのか見る側から見てなのか訳が分からなくなります。「左近の桜、右近の橘」という言葉も向って見た場合ではなく、「人形自身からみて」左が桜で右が橘、左が左大臣、右が右大臣となります。陰陽説に基づくと左が格式が高くなります。

男雛と女雛は「帝と皇后」と思ってください。北に座し南を向く帝を中心に太陽の昇る東側が左、太陽の沈む西側が右となります。太陽の昇る東側=左が格上です。

雛人形の左大臣は経験のある老人です。明らかに格上ですよね。年功序列ですし。右大臣は若者になっています。桜と橘は季節です。季節順に左(人形から見て)から桜、橘の順となります。

平安京は北の船岡山をバックに設計されており、北側の中心部に内裏(天皇の住むところ)が設けられ、内裏からみて朱雀大路を中心に左京、右京があります。左京に東寺があります。

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出典:kyoto.nan.co.jp

 

 

結論から言うと男雛と女雛は新式、三人官女より下は古式(関西以外)

京都をはじめとする、関西の配置のように、人形の並びは人形=帝から見てが格式高く、桜と橘も左からという風になっていれば分かりやすいのですが、歴史の流れの中で男雛と女雛だけ西洋文化が入ってきてしまったものだから、訳が分からなくなっていたんですね~。京都は伝統を守ってきたんでしょうね。着物も自分から見て左を上にするんですよね。相手から見ると右が上になります。死に装束は「左前」といいますが相手から見たときなんですよね。